休息日明けの第2週も終盤に入り、ダカール・ラリー2026は最大の山場であるマラソンステージへと突入した。ステージ9はワディ・アド・ダワシールを出発し、ビシャの北に位置するマラソン・ビバークを目指す418kmのSS(競技区間)。外部からのアシスタンスを一切受けられない過酷な二日間の前半戦は、序盤のナビゲーションが勝負を分ける

画像: 藤原慎也ダカールレポート Vol.9 迷宮のキャニオン。秒差の首位攻防と、試練のマラソンステージ

KM34の罠。サンダースが首位奪還

この日の勝負を決定づけたのはスタートからわずか34km地点に潜んでいた、コマ図を見ても難解な分岐だった。前日の覇者としてトップスタートを切ったルチアーノ・ベナビデス(KTM)、そして2番手スタートのダニエル・サンダース(KTM)の両名が、キャニオン(渓谷)エリアの入り口でナビゲーションミスを犯し、約9分ものタイムロスを喫したのだ。

画像: KM34の罠。サンダースが首位奪還

しかし、サンダースはその後リッキー・ブラベック(ホンダ)を含む後続グループに追いつかれると、あえてグループ内での走行を選択。ミスによるロスを最小限に抑えつつ、後半のハイスピードセクションと砂丘エリアで挽回し、ステージ2位でフィニッシュ。総合順位ではベナビデスを逆転し、再び首位の座を奪い返した。

トッシャ・シャレイナの猛追とホンダの戦略

一方、この混乱を完璧に読み切ったのがホンダ勢だった。4番手スタートのトッシャ・シャレイナ(ホンダ)は、序盤のナビゲーション・カオスを冷静に切り抜け、先行するKTM勢をコース上でパス。ボーナスタイムを最大限に獲得しながら独走態勢を築き、今大会3度目となるステージ優勝を飾った。

画像: トッシャ・シャレイナの猛追とホンダの戦略

総合2位につけるリッキー・ブラベックは、当初の戦略を走行中に修正。「ルチアーノ(ベナビデス)は完璧にナビをこなすと思っていたが、彼らがミスをしたことでグループ走行に切り替えた」と語り、無理な単独走を避けてタイヤを温存する戦略をとった。総合首位サンダースとの差は6分24秒。ブラベックは明日、先行するシャレイナとサンダースの轍を追える有利なスタート位置を確保し、逆転のチャンスを伺っている。

岩場とタイヤのマネジメント

後半戦特有の強風と砂嵐が続く中、ライダーたちにはスピードだけでなく「メカニカル的温存」が求められた。KTMの新人エドガー・カネは、トップを快走しながらも岩場でのヒットによりホイールとタイヤにダメージを負い、さらにメカニカルトラブルが重なってステージ28位まで沈んだ。対照的にスカイラー・ハウズ(ホンダ)らは、序盤の岩場でタイヤを労わり、無傷の状態でマラソン・ビバークへ辿り着くことに成功している。

一切のサポートを受けられないテント生活の夜。ライダーたちは自らの手でマシンの整備を行い、明日、ビシャへと向かう371kmの砂丘セクションに備えることとなる。

藤原慎也、53位をキープする堅実な走り

電波状況により現地からの直接のレポートは途絶えているが、公開されたリザルトによれば、藤原慎也はステージ66位でフィニッシュ。総合順位では53位を維持し、完走に向けた着実なペース配分を続けていることが確認された。

画像1: 藤原慎也、53位をキープする堅実な走り
画像2: 藤原慎也、53位をキープする堅実な走り

■ダカール・ラリー2026 リザルト(ステージ9終了時点)

Overall Ranking(総合順位)

1.D. SANDERS (KTM) 37:09:17
2.R. BRABEC (HONDA) +06:24
3.L. BENAVIDES (KTM) +07:05
4.T. SCHAREINA (HONDA) +15:28
5.S. HOWES (HONDA) +44:15

53.S. FUJIWARA (HONDA)

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