7月4日(土)、ミシガン州にあるレッドバッドMXパークで、2026 AMAプロモトクロス選手権第5戦が開催された。アメリカ建国250周年、毎年独立記念日に開催される伝統のレッドバッド大会。大会前夜に激しい雨に降られたが、当日は晴天。決勝レースが始まる頃にはベストコンディションとなった。とはいえ通常より荒れた路面はテクニカルであり、トップ争いに影響を与えた。

注目ポイント
・下田丈がMoto2で今季初ヒート優勝、ポイントランキング首位に浮上
・両ヒートともに下田の追い上げる強さが光る
・下田丈が振り返る第5戦「しっかりアップデートできている。課題はスタート」

下田が今季初となるヒート優勝、後半での追い上げが光ったレース

タイムドクオリファイでは、前戦から勢いに乗るコール・デイビスが2:19.661でトップ通過を果たした。2位のケイデン・ダドニーとは1.3秒差。下田は+4.421秒で11位通過となった。

画像1: © 2026 MX Sports Pro Racing

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Moto1はダドニーが自身初のホールショットを奪ってキャリア初のトップを走行。両者はそのまま独走態勢に入り、開始10分ほどで3位以下に10秒以上の差をつける。一方、下田はスタートで大きく出遅れ、18番手あたりからの追い上げを強いられる。1周目で8〜9番手あたりまで順位を上げると、レース後半にかけて安定したペースでさらに順位を上げていく。レース終盤には3位争いを繰り広げるケイシー・コクランとリーバイ・キッチンに下田が接近。3人が1秒以内の差でひしめく接戦となる中、キッチンがコクランへ仕掛けた隙を突いて下田が一気に3位まで浮上した。トップ争いは残り5分を切ったところでデイビスがダドニーをパス。そのまま逃げ切り優勝を飾った。2位ダドニー、3位下田でフィニッシュ。

画像2: © 2026 MX Sports Pro Racing

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Moto2はデイビスがホールショットを奪い、チャンス・ハイマス、コクラン、下田らが上位を占める。デイビスがリードを築くなか、下田は着実に前を追う走りを見せ、まずチームメイトのハイマスをかわして3位に浮上。続いてコクランを攻略して2位までポジションを上げる。残り20分の時点でデイビスとの差は7.3秒だったが、残り5分を切るころにはその差を縮める。ラインを交差させながらデイビスと横並びになると、デイビスがコーナーでスピードを落とした隙にトップに浮上。そのまま後続を引き離し、今季初となるヒート優勝を獲得した。2位デイビス、3位にはライダー・ディフランシスコが入賞を果たした。

画像1: © HRC

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総合では、デイビスが1-2で優勝。下田は3-1で総合2位となり、3戦連続表彰台を記録した。この結果によりポイントランキングで首位に浮上した。

【ポイントランキング(第5戦終了時)】
1位 下田丈:194pt
2位 コール・デイビス:190pt
3位 リーバイ・キッチン:185pt
4位 ジュリアン・ブーマー:159pt
5位 ライダー・ディフランシスコ:147pt

下田丈コメント

画像2: © HRC

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「リザルトを大きく落とさず、少しずつですが毎戦毎戦しっかりアップデートできている、しっかり手応えがあります。Moto1はスタートが本当に良くなくて、1周目で10番手以内ぐらいに入って、そこから着実にパッシングしながら順位を上げていった感じでした。動画を見てもらったらわかると思うのですが、スタートで少し置いていかれるんですよね。今の感覚では完璧なスタートが切れたとしても、やっとトップ3〜5くらい。そこが大きな課題です。ただ、前回からマシンセッティングの振り幅がさらに狭まってきているので、引き続きいい流れになってきてると思います。

追い上げに関しては、体力に自信がありますし、今回はコースの整備があんまり入ってなくて、どちらかというとテクニカルな部分が多かったので、他のライダーのペースが全体的にハイペースじゃなかったので、その辺に助けられた部分もあります。ラインは意識して変えていましたね。わだちが深くて、目の前で転倒とかされたらもう動こうにも動けないので、相手のミスに対して自分が巻き込まれないように避けてたっていう感じですね。

Moto2は、1コーナー目で良い位置につけて、ポジション的にも悪くなかったので、2番手に上がってからは着実に差を詰めていきました。意外と簡単にパスできたので良かったです。今季初のヒート優勝は、チームにとっても士気が上がるような1勝というか、停滞していた空気感を打破できたかなという雰囲気も感じることができたので、チーム全体のモチベーションもさらに上がったと思います。ポイントランキングも1位になって、まだまだここからですけど、この流れに乗っていけたらいいと思います。

次戦はサウスウィックで、ちょっと砂っぽい土質なので、どちらかというと得意なコースではあります。いつも練習しているコースもサンド寄りなのでアドバンテージはあるかなと思います。ただ結局は、スタートで前に出ないと展開が変わってくるんで、やれることをやっていきます」

画像: Red Bud 2026 | Pro Motocross 250 Class Highlights youtu.be

Red Bud 2026 | Pro Motocross 250 Class Highlights

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450クラスはハンター・ローレンスがポイントランキング首位を奪還

画像3: © 2026 MX Sports Pro Racing

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Moto1はホルヘ・プラドがローレンス兄弟を抑えてホールショットを奪取。序盤はプラド、ジェット、ハンターの順で落ち着くも、ジェットが徐々に差を詰めてトップを奪うと、中盤にはハンターもプラドをかわして2位に浮上。ハンターは終盤にジェットをパスして独走態勢に入ったが、最終周に転倒。これによりジェットがトップを奪い、優勝を飾った。

Moto2も再びプラドがホールショットを獲得。ジェットはヘイデン・ディーガンとの2番手争いの中で転倒し11位まで後退、追い上げ8位走行中に2度目の転倒を喫して再び11位に沈んだ。一方、ハンターは一時9.2秒あったプラドとの差を着実に詰め、残り3分を切ったところでパスしてトップに浮上。そのままヒート優勝を獲得した。

総合はハンターが2-1で優勝。2位に3-2でプラド、3位には1-5でジェットが入賞した。なお、プラドとジェットは同点となったが、Moto2の順位によるタイブレークで順位が決定された。なお、表彰台はオーストラリア出身のローレンス兄弟とスペイン出身のプラドという顔ぶれで、アメリカ出身のライダー以外が表彰台を占めたのは実に53年ぶりだという。

ポイントランキングはハンターがジェットに3ポイント差をつけてランキングトップに浮上した。

【ポイントランキング(第5戦終了時)】
1位 ハンター・ローレンス:227pt
2位 ジェット・ローレンス:224pt
3位 ヘイデン・ディーガン:176pt

画像: Red Bud 2026 | Pro Motocross 450 Class Highlights youtu.be

Red Bud 2026 | Pro Motocross 450 Class Highlights

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次戦は7月11日(土)、マサチューセッツ州にある「The Wick 338」にて開催される。

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