5年前にできていた、プロトタイプ

画像1: 5年前にできていた、プロトタイプ

2017年、釘村忠が日高2デイズエンデューロに出る際に装着していたオープンカートリッジサスペンションが、この原型だ。

2018年の日高前に、釘村のマシン作りを取材。僕も少しのせてもらったのだけれど、完全に虜になってしまった。というか、「オフロードバイクはサスペンションさえしっかりしたものになれば、レーサーになるのだ」と思った。控えめに言って、またがった瞬間からレーサー感を感じるのだ。足がしっかりしていて、コシがあるからバイク自体がしゃっきりした感触を持っている。感触を探る必要も無いほど、初見でギャップに思い切りつっこんでいけるのだ。まったくの、別物。これが市販化を目指していると聞いていて、とても今回の取材を楽しみにしていた。

TRICの発想自体は5年前からあったのだと言う。CRF250Lのサスペンションを、ハイエンドに高めたらどうだろうか。どうしたら、そうなるだろう? そんな思いをぶつけ、当時の開発部隊は様々な既存のサスパーツを集めまわり、作り上げた。だが、それを商品化するめども立たず、お蔵入り。

時を経て、釘村の「このサスをなんとかいいものにしたい」という要望で、上のプロトタイプを引っ張り出した。

画像2: 5年前にできていた、プロトタイプ

左はSTD。中央がプロトタイプ、右がTRIC。

画像3: 5年前にできていた、プロトタイプ

トップキャップすら、TRICは異なる。左のスタンダードでは、底付きをキャップについているブッシュで受けるのだが、右のTRICは見ての通りついていない。オイルロックシステムで、流動的に受ける。だから、あの底付したときの「ガシャーン」という感覚はないのだ。

画像4: 5年前にできていた、プロトタイプ

リバウンドピストンの開発経緯。左はSTD。中央がプロトタイプ、右がTRIC。TRICは、ピストン径をアップしていて、ダンパーボリュームを上げている。

画像5: 5年前にできていた、プロトタイプ

ボトムアジャスター。左はSTD。中央がプロトタイプ、右がTRIC。というか。左はそもそもアジャスターではなくボルトだ。プロトタイプは、ボルトに孔をあけてねじ切って製作してある。

Technixでは、ミニバイクをメインにTASCというセパレートタイプのカートリッジを開発、販売している。今回のTRICは、このTASCの発想をさらに進化させたプロジェクト。CRF250Lのオーバーホールは、車両持ち込みで3万4000円。このTRICは、オーバーホール2.5回分で買えちゃうのだから、とんでもないコストパフォーマンスだ。7月には、試乗記事も制作予定。とても、楽しみにしている。

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