マリオ・ロマンとの朝食

エルズベルグの取材後、取材班はミラノに向かった。たまたま、アイゼンナーツから遠く700km離れたミラノのホテルに、マリオ・ロマンがいた。エルズベルグロデオで3位に入った、あのマリオだ。夢かと思った。

画像: マリオ・ロマン。スペイン出身、Enduro GPのユースクラスでチャンピオンをとった経験も。

マリオ・ロマン。スペイン出身、Enduro GPのユースクラスでチャンピオンをとった経験も。

ともかく、マリオと取材班は朝ご飯を同席させてもらう機会に恵まれた。エルズベルグはどうだったか。あなたたちにとって、エルズベルグってどういうものなのか。

「エルズベルグは、やっぱりすごく難しいよ。そして、年々難しくなっていることが特徴なんだ。毎年、これまでで一番難しいと言われ、走ってみるとたしかにそうなんだよね。僕らトップライダーには、ワンミスが命取りのレースだよ。たとえば、去年からポイントになっているグリーンヘル。ここには、優勝を狙うライダー達が僅差で集まってくる。だから、キャンバーでちょっとミスしただけで、2〜3人には抜かれることを覚悟しなくちゃいけない。

簡単に言うとね。エルズベルグは、スプリントなんだ」

画像: マリオがカールズダイナーへ向かう瞬間。トップライダーは常に緊迫した順位争いの中で、エルズベルグを戦う。

マリオがカールズダイナーへ向かう瞬間。トップライダーは常に緊迫した順位争いの中で、エルズベルグを戦う。

マリオは、イタリアのロングコーヒーを舐めながら言う。この壮大なるスプリントで、マリオは3位表彰台に立った。気分はとてもよさそうだった。

「エルズベルグみたいなレースは、僕は苦手なんだ。僕のライディングは、長距離向きで、もっとタフなレースを望んでいる。たとえば、ルーマニアクスのようなね」

ハードエンデューロは、一括りにされがちだ。難しいセクションが続くレース=ハードエンデューロ。いや、そうではない。その実態はバリエーションに富み、既存の枠に縛られないルールやフィールドを魅力とするレースの総称だと考えたい。マリオも何度か走っているアメリカのTKOは、エルズベルグよりもさらにスプリント。マリオはスーパークロスに近いモノだと説明する。「コディ・ウェブはエンデューロクロスが得意だろう? 短距離で一気に駆け抜けるレースが得意なんだよ」とマリオ。そこで必要なのは、跳ね返ってくるマシンを押さえつける無酸素運動の強さだ。体力こそキモになるルーマニアクス(ラリー形式で4日にわけておこなわれるハードエンデューロ。エルズベルグと人気を二分する、世界屈指のハードエンデューロだ)とは、まったく求められるものが違う。

画像: カールズダイナーを走らねば、エルズベルグははじまらない。稲垣は思いました。

カールズダイナーを走らねば、エルズベルグははじまらない。稲垣は思いました。

「エルズベルグで順位の鍵を握るのは、やっぱりカールズダイナーだね。年々距離が増えてるけど、ここをいかに早いスピードで抜けられるかで、おおまかな順位が決まる。グレアム・ジャービスのようなライダーは、こういうところがウマイ。頭が良いんだよ。タフなだけじゃ、ハードエンデューロは勝てない。クレバーさは、とても大事なんだ」

田中太一が、これまでエルズベルグの様々なことを解明してきた。しかし、マリオの一言一言は、また違った次元で重い。エルズベルグがいかに特殊か、そして何が大事なのか…。遠い日本にいる僕らは、少しずつ学んでいくしかない。

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