KTMの2020モデル試乗会において、2009年JECチャンピオン池田智泰が特にお気に召したのが250EXC-Fだ。2020年モデルではフルモデルチェンジ、初心者から上級者まで幅広いレベルのライダーを寛大な包容力で受け入れてくれるマシンに仕上がっている。上級者…というところが、本稿のキモだ。
Photo by 吉田悠太
軽量化が進み、ハンドリング性能が向上した250EXC-F
![画像: KTM 250EXC-F](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2019/09/11/a4334f54de1cff4a43b039cf83ca7616112d8df1_xlarge.jpg)
KTM 250EXC-F
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KTM
250EXC-F
¥1,183,091(8%税込)
![画像2: 軽量化が進み、ハンドリング性能が向上した250EXC-F](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2019/09/12/c6d613aeeec3d6e1f0d3045ff91b20eda0a7d0c6_xlarge.jpg)
EXCシリーズは全体として2020モデルは2019モデルに比べ、エンジン、フレームなど大きく手が入っており約60%のパーツが新しくなっているという。
エアクリーナーボックスが改良されエアフローが改善。それに伴ってエンジン特性を決めるマッピングも改良がなされている。排気系ではエキゾーストシステムが新しくなることで低重心化とエルゴノミクスの改善、パフォーマンスを向上。
フレームに関しては剛性見直しに加え、エンジンの搭載角度がわずか1度前傾になったが、この改良が非常に大きなインパクトを与えている。モトクロス、エンデューロ、メーカー問わず多くの有力チームでモディファイされてきたラジエーター位置も、前モデル比で下がっていることにより低重心化を実現。サブフレームは40mm延長され、リアフェンダー周りの剛性が強化された。
前後サスペンションのセッティングも見直されており、フロントに関しては新しいミッドバルブピストンを採用、サスペンションの挙動とボトミング耐性が向上している。リアショックもセカンドピストンとシールドカップが改良され、ボトミング耐性が向上。
19モデルのSXシリーズで導入されたスペックが、数多く引き継がれた形。正直なところ外層にドラスティックな変更がないから、フルモデルチェンジに見えないが、中身はキッチリアップデートされている。