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画像: 歴代の僕のバイク遍歴で、最高だと思った250EXC 2017年式。ミクニのキャブが、僕のしょっぱい腕前にマッチ。てか何よりも、バランサーが最高

歴代の僕のバイク遍歴で、最高だと思った250EXC 2017年式。ミクニのキャブが、僕のしょっぱい腕前にマッチ。てか何よりも、バランサーが最高

だが、同時にそのイチイチ感を差し置いても、FIならではのモトクロスにおける優位性があった。「ボギング」である。キャブのフロート室において、ジャンプやギャップでガソリンが上部にはりつき、息つきをしてしまう現象だ。ケイヒンFCRが主流だった当時、これを各チームで加速ポンプをうまいことセッティングすることで対応した。だが、当然フロート室の油面は、モトクロスにおいて常に不安定だった。ボギングが特におきやすい2ストでは、ライダーは常にこのボギングの恐怖にさらされていたから、ジャンプ中にアクセルを閉じないことが当たり前だった。ボギングが原因で前転することもあったのだ。

特にボギングが出るのが、フープスだった。これはFI車が世の中に出てはじめてトップクラスのライダー達が感嘆したことだが、フープスでボギングがおきないことで、フープスの速度が変わったのだ。この要素は、おそらくモトクロスにおいて決め手になったのだと思う。開け口のフィーリングがいかに変わろうが、フープスで勝負にならなければレースでは不利だ…と。FIは未完成であっても優位性が十分にあった。

その数年後、FIをエンデューロに持ち込んで、問題に上がったのがエンジンストールである。スローの問題か、エンジンストール耐性が弱く、初期のFI車では度々極低速でのストールが起きた。これは、おそらく燃料ポンプの詰まりも共に起きていたから、原因を特定しづらかった。

時は過ぎ、僕も2015年式で熟成しきったFIの350EXC-Fを所有したことがある。イチイチ感の問題は、とうに解消されて、エンスト耐性はとても高い。キャブとまったく同じとは言い切れなかったが、乗った瞬間に最高だと感じた。どこでも登っていけるトルクが、EXCならではの「ぼかされたフィーリング」で取り出せる。だが唯一…ゼロ開度から、ミスで若干急開したときに意図せず出過ぎてしまう怖さがあった。キャブでは反応しえない開度で、ドンと出てしまうのだ。それが怖かった。

画像: TPI初年度、北海道でインプレッションをしたんだけど、やはりFIっぽさは感じた。

TPI初年度、北海道でインプレッションをしたんだけど、やはりFIっぽさは感じた。

で、話は戻る。2017年のキャブの250EXCを買った翌年、2018年でEXCはTPIへ移行。もちろん、すぐにこのTPIに乗ってみたのだが…感じたのは初期のFIに感じたFIらしいフィーリングだった。これはキャブではない。350で感じた「ゼロから出過ぎる感触」もある。いいところもたくさんあるし、モトクロスで起きたようにFIを受け入れざるを得ないだろう、とも思った。だけど、一介のサンデーエンデューロライダーとしては、もうすこしキャブのEXCを持っておきたいと思ったのだった。

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