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私、稲垣の実弟は2017年にダイハツコペン、そしてホンダCBR250RRを水害によって流されてしまった。ニュースにもとりあげられた、広島の水害である。被害が深刻化しているこの数日を顧み、ま当時の広島の被害から作成記事を再度編集して投稿しおきたい。なお、私の実弟はコペンを廃車にしたものの、CBR250RRは思い入れがあって大金をかけて復活させたとのことだ。
画像: もし、愛車が水害に遭ってしまったら…

我々オフロードバイクに特化した人間は、水没の現場を腐るほど見てきている。エンデューロやラリーでは、水没したマシンから水を抜いてレースに復帰することなど日常茶飯事だ。川渡りのあるレースに出るなら水没復帰の練習をしておいてもいいくらい。

だが、レースの水没と日常における水没は、状況がまるで異なる。そこで、市販公道車をお持ちの方、レースに出る際の水没復帰手順について両方、記事にまとめてみた。

公道で走るための市販バイクが、日常において水没した場合
あるいはレーサーが車庫などで水没した場合

実はレーサーであっても車庫で水没してしまったような場合は同じだ。絶対にやってはいけないことは、エンジンをかけること。まず、どんな状況なのかを確認する。どこまで浸水していまっているか、で対処すべき方法が変わってくる。

1.エンジン腰下まで水につかってしまった場合

10分やそこらであれば、エンジン内に水が浸水していることは少ない。1日放置した場合も、基本的にはオイルが漏れないよう作られているエンジンだから、そうそうエンジンまで水が入ってしまうことはないはずだ。念のため、オイル交換をしてからエンジンをかけてみよう。

2.シートまで水につかってしまった場合

エアクリーナボックスは、おそらく浸水してしまっているはず。エアクリーナを外して、どこまで浸水しているか確認、必要があれば洗浄・交換をする。スロットルボディまで水が入っていたら、エンジン内への水侵入が考えられる。3へ。

ECUの位置を確認する。大抵のバイクはエアクリーナーボックスの上あたりについているから浸水することはあまりないけど、ここが浸水している場合はハーネスまで交換を考えた方がいい。ECUまわりは、現在のバイクなら日常防水されていることがほとんどだが、浸水した場合は毛細管現象でだんだん水分に冒されている可能性が高い。ハーネス交換せずとも、一旦分解洗浄して乾かしておきたい。大まかに水抜きを行った後、タンス湿気取りと一緒にコンテナBOXへ。メーター内に侵入した湿気もこれで取れることが多い。一旦エンジンがかかるようになったとしても、腐食してしまうと後々不具合の原因になる(出先で止まってしまうことも)ことがあるので、金銭に余裕があるなら電装系を交換したい。

キャブレター車の場合は、キャブのOHもおこなう。

3.エンジン内に水が浸入していそうな場合

ここからは、バイク屋に預ける前に自分でできることを説明する。エンジン内に水が入っているままエンジンをかけると、シリンダー内の水を逃がしきれず、ウォーターハンマー現象が起きてヘッドまわりを損傷してしまうので、絶対にエンジン始動をしないこと。

エンジンに水が入った時に怖いのは、エンジン内が錆びてしまうことだ。時間が経つほど、エンジン内の錆が増えてしまうので、できれば一刻も早く処置をしたい。まずは、プラグを抜き、可能な限り水を外に掻き出す。プラグを抜けばウォーターハンマーはおきないので、キックやセルでクランキングさせて水をプラグホールからぬくのもいい。そのあと、オイルをプラグホールから入れてシリンダー内に満たし、錆を防止する。

また、特に市販車の場合サイレンサーの内部は複雑で水を抜くのが大変だが、水を抜かない限りエンジンはかからないだろう。

単気筒エンジンの場合は、ほとんどの場合バルブが閉じていてシリンダーまで水がはいっていないことが多い(エンジン停止時にカムがどの位置にいるかによる)が、多気筒だと、どこかのバルブが開いてしまっていて水の侵入の可能性が高い。

いずれにせよ、まずは人命確保を優先していただきたい。

取材協力:石原商店、勝野善太郎氏、竹村敬一郎氏、なかじまかずよし氏、ガレージハイブリッド

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