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CRシリーズでは見たことのない細身のアルミフレームは、横剛性を25%も落としたものだと言う。ほうほう、ずいぶん柔軟性を手にいれて、これならアマチュアにも乗りやすいだろう、と思っていた。だが、オフロードヴィレッジのトラックに入っていった瞬間、とてもではないけれど、乗り切れないと思った。なんという、強烈なバイクなんだ。レスポンスフルなエンジンに、ガッシリした車体(どこが柔らかいんだ!)。自分に足りないものはたくさん見えてくる。だが、40歳間近のアマチュアにはそれをうめることは敵わなそうだ。

モトクロッサーを語るとき、剛性の話はとても重要だ。「固い」「柔らかい」という話を、よくする。アマチュア目線でもよく出る話だ。だけど、僕らは本当に固さ、柔らかさを理解できているのだろうか。それは、もしかしてサスの固さではないのか。いや、ハンドルの固さではないのか。そもそも固いことの何が悪いのか。

画像2: そもそも、人間はどんな時にマシンの固さを感じるのだろうか

辻は、明確な答えを呈示してくれた。「コーナーでパワーをかけてグッと旋回していきたいときに、力の効いてる方向と車体の向きが異なっていると、力の向きに流されてしまう。この時に柔らかい車体だと力の方向を立て直すことができるんですが、このコントロールができないと固いなと感じますね。固い車体は、いなしてくれないようなイメージです。

21モデルは、開けてもすぐ起きないし、ある程度倒れてからついてきてくれる。だから曲がりやすいのかもしれない。エンジンの調子が変わるだけで固さに対するフィーリングは変わりますね。トラクションがかかっていたり、エンジンの強い所にしっかりひっかかると、車体も踏ん張る耐性になる。そこでも硬さを感じてしまうと思う。

以前は、フレームから先のスイングアームや、タイヤの付近のフィーリングが一瞬薄れるような感覚がありましたが、今回の走行では出てくることなく、もっとスピードが高く荷重のかかるコースで乗ってみたいと思いましたね」

思い通りにセットアップ可能なデバイス

アマチュアでも、特に乗れない部類に入る稲垣では、もっともマイルドなマッピングでもトゥーマッチだったが、当然辻にとっては有効なデバイスとして認知されている。

画像1: 思い通りにセットアップ可能なデバイス

「mapを変えて走ってみると、作り手の狙ったであろうキャラクターがばっちり現れました。map2では、開け始めから反応はしますが、一様な力強いトルクデリバリーではなく、濡れた路面等のツルツル滑る時やあまりトルクを必要としない状況で活かされるようなキャラクターでした。少しその日の自分には、優しすぎて物足りなさを感じました。
map3では、開け始めからエンジン回転上昇が鋭く、軽快感のあるエンジンフィーリングに変わりました。回転上昇が速いので同じコース内でも加速の鋭い部分がうまれ、加減速にメリハリがうまれたことでマシンの慣性が高まり旋回時の進入スライド、倒しこみ、抜きジャンなど、意識せずに自然にできました。自分は、今回のコース状況ではmap3が好みでした。

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