CRF450Rの印象とはまるで逆な印象を受けたのが、CRF450RXだ。モトクロッサー特有の「固さ」を感じることなく、CRF450Rと共通のフレームの素性の良さは万人に受け入れられるだろうと確信できるもの。もし、ビッグロケットが欲しかったら、今年のCRF450RXは買いだ。
![画像: “乗れるヨンゴー”、見参。新CRF450RXが実に優しかったワケ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2020/12/26/096b6a65b0c0d8411f0778785a2d345f5c2a2549_xlarge.jpg)
フレーム自体がいなしてくれる、絶妙な剛性バランス
CRF450RXをインプレッションしてくれたのは、JNCCランカーの松尾英之。ホンダ歴が長く、いまはJNCCにおいてホンダを率いるライダーとしても活躍している。今回は、松尾が新車で引き取ったCRF450RXをロングタームで試乗。自らのセッティング、セットアップも含めた上でその感触を語ってくれた。
「新車状態で、ならしもせずに乗った時はすんなり乗れなかったんですが、セッティングを煮詰めてみるとコーナーもスッと入れますし、すんなり乗れるようになりました。フレームが細くなったことで、全体的に柔らかいなと感じています。特にハンドル周り・ネックあたりの柔らかさが特徴的ですね。柔らかいから、コーナーではひらひら曲がれる軽快感を感じます。重心は高く感じるけど、ライトなフィーリングであ、あまり不満を感じません。個人的には低い方が好みです。特に変に起き上がってくるとかそういう問題も感じませんね」と松尾は言う。
![画像: フレーム自体がいなしてくれる、絶妙な剛性バランス](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2020/12/26/eea5c5f566c168efbb4c4e786538fa1d3f77ef45_xlarge.jpg)
“ならし”と松尾はさらっというが、具体的にはしっかり乗りこんだ上で、サグ出し、サスのノッチを緩める方向にセットアップをしているとのこと。なお、効果的だったのはステムの締め込みだそうだ。新車状態の軽いハンドリングでは、XC的なトラックでは神経質になりすぎるため、だいぶ強めに締め込んでいるとのこと。