ぱっと3台の2021年モデルに乗って思ったのは、その頃とは違って十分パワフルだということです。近年のトレンドは、パワフルな方向にあるんだと感じました。2019、2020年式に乗ったときも、だんだん走る方向性にしてきたんやな、と思いましたね。2021年式はさらにがらっと変わりました。特に万人向けでマイルドだった250EXC-Fですら、パワフルに感じました。特に違うのは、低回転域でのツキと、車速の伸び。2016年式のマイルドな時期の250EXC-Fも回せば速かったのですが、ツキがかなり抑えられていた印象です。でも、しんどいときはトラコンいれればそれで落ち着いてくれますから。電子制御でどうにでもできるからこそ、しっかりパワーを出してきているのかもしれません。これだけ走るから、もう少しブレーキにパワーが欲しいかなとも感じますね。まあ、パワーパーツの大径ディスクいれるくらいで、十分に対応可能だとも思います」と田中は言う。

エンデュランサーに限った話ではなく、この傾向はモトクロッサーにもみてとれるものだ。市販マシンの開発はマーケットへ出すものである以上、マーケットの希望を色濃く反映する。どのブランドが牽引したものかは明言できないが、2021年現在は、「もっとパワーがほしい」各メーカーはそんな声に応えている。2021年は、パワフルなターンなのだ。

画像3: まず、オフロードレーサーには「トレンド」があることを知ったうえで GASGASの立ち位置を理解したい

その上で、GASGASに感じたのは、他の2ブランドにくらべてマイルドであることだと田中は言う。「低速のピックアップだけでも、かなり違います。マッピングや、コンポーネントは同じだと聞いていたので、なにか組み間違えているのかも、と勘違いしたほどです。それで思い出したのが、2016年のこと。GASGAS EC250はその頃の特性によく似ている。ただ、回せばパワーはしっかり乗ってるので、感覚的には2スト125ccのようです」と。長々とした説明になったが、長くエンデューロマシンを乗り継いでいる方々にはとてもわかりやすい評だと思う。「ハスクバーナは、3車のなかでも若干トルクがあるように感じます。リアサスが違うことから、トラクションのかかり具合が違うから、僕が使っている回転域も違うのかもしれない」と田中。

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