1月13日(土)、アメリカのカリフォルニア州サンフランシスコにあるオラクルパークにて、AMAスーパークロス選手権第2戦が開催されました

マディレース、下田丈はヒート優勝を果たすも……

開幕戦ではヒートレースで転倒し不利なグリッドからスタートしたものの、追い上げて4位でゴールした下田丈(Team Honda HRC)。メインイベントでの走りは好調だったため、第2戦以降の巻き返しに期待がかかります。

レース当日は朝から大雨。会場のスタジアムは屋根がなく、ひどいマディコンディションでのレースとなりました。通例2回あるはずが荒天のため1回しかおこなわれなかった予選タイムアタックで下田は18番手タイム、混戦が予想されました。

メインイベントのグリッドを決めるヒートレース、下田はヒート1に出場し、6分間+1周のレースでメインイベント進出をかけて戦います。
インから2番目のグリッドから絶好のスタートを決めた下田はホールショットを獲得し、そのままトップをキープ。レース後半では2番手を走るジョードン・スミスが下田のミスをついて一瞬先行しますが、すぐにトップを奪い返します。
難しいコンディションのレースをしっかりと走り切った下田は、2位に18秒の差をつけてヒートレースを独走優勝。「レースは面白くなりそう」とヒートレース後のインタビューに答えました。一時下田に迫ったスミスは、終盤転倒がありながらも持ち返して2位でゴール、3位はガレット・マーチバンクスでした。

ヒート2は、GASGASに移籍したライダー・ディフランチェスコがぶっちぎりのトップでチェッカー。ランキングトップのRJハンプシャーは転倒から挽回し2位、その後ろにリーヴァイ・キッチンが続きました。ヒート2の最終ラップで転倒し、10位でメインイベント進出をギリギリで逃したネイト・スラッシャーは、LQCでトップチェッカーを果たしてメインイベント進出を決めました。

メインイベントは通常時15分のところを10分+1周に短縮。下田はヒートレースで好スタートを決めたグリッドに近い、インから3番目のグリッドからスタートしました。メインイベントでも良いスタートを決め、4番手でファーストコーナーに飛び込んだ下田でしたが、1周目にリズムセクションで転倒。なんとかリスタートを切りましたが、そのすぐ先のコーナーでスタックしマシントラブル。再始動を試みましたがエンジンがかからず、第2戦は無念のリタイヤに終わりました。

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下田以外のライダーもマディのSXコースには大苦戦でした。レース中盤には3番手のアンソニー・ボードンの転倒にすぐ後ろを走っていたRJハンプシャーが巻き込まれたほか、2番手にいたマックス・ボーランドも転倒。そのほかカーソン・マムフォードやディフランチェスコなども転倒し、多くのトップランカーがトップ争いから離脱していきました。

そんなサバイバルレースを制したのはヤマハのスミス。ホールショットを獲得すると安定した走りで最後までトップを譲らず勝利を掴みました。ファイナルラップでスミスに迫ったリーヴァイ・キッチンが、スミスに0.9秒遅れてゴールし2位。最終ラップでチームメイトのニコレッティをパスしたガレット・マーチバンクスが、トップ2人から1分近く遅れてゴールし、3位表彰台を獲得しました。

画像: Supercross Round #2 250SX Highlights | San Francisco, CA Oracle Park | Jan 13, 2024 youtu.be

Supercross Round #2 250SX Highlights | San Francisco, CA Oracle Park | Jan 13, 2024

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プラドがヒート優勝、メインイベントではディフェンディングチャンピオンのセクストンが無敵の走りを披露

450のレースも波乱続きでした。ヒート1はMXGPからの刺客ホルヘ・プラドがスタートに成功しホールショットからの優勝。昨年チャンピオンのチェイス・セクストン、ケン・ロクスンが続き、現ポイントリーダーのジェット・ローレンスは転倒もあり5位でした。
ヒート2はディラン・フェランディスが優勝。2位にはヤマハに移籍したクーパー・ウェブ、3位には序盤からトップを走行するもファイナルラップで転倒したアーロン・プレシンガーが入りました。250クラスからステップアップしたハンター・ローレンスは、コースアウトがあったものの5位でゴールし、メインイベント初進出を決めています。

メインイベントは、こちらも時間が短縮され15分+1周に。ファーストコーナーでジェイソン・アンダーソンやマルコム・スチュワートなど数台が絡むクラッシュがあり、序盤から波乱の展開。そんな中、頭一個抜け出たスタートでチェイス・セクストンが先頭に立つと、安定した走りでトップを一度も譲らずにゴールして優勝しました。2位は序盤から好調をキープしたイーライ・トマック、3位は好スタートを切るも第1コーナーでスタックし、15番手前後から追い上げたケン・ロクスンでした。

MXGPのホルヘ・プラドは周回遅れの7位、前戦ルーキーレースで優勝したジェット・ローレンスは、雨の影響かいつもよりだいぶ苦戦し、メインイベントでは2度転倒し9位に終わりました。

画像: Supercross Round #2 450SX Highlights | San Francisco, CA Oracle Park | Jan 13, 2024 youtu.be

Supercross Round #2 450SX Highlights | San Francisco, CA Oracle Park | Jan 13, 2024

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