![画像1: ベテランが持てあますほどの過激さを愉しめ、KTM790アドベンチャーR](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2019/04/25/80e3279fe14d252c0dc07c6051aeeb89f036d000.jpg)
テスター:和泉拓
Off1.jpでおなじみのマルチライダー。アロンアルファのCMでおなじみの、エクストリームライダーであり、またエンデューロ・ハードエンデューロに取り組んできた。近年、アドベンチャーバイクでのオフロードライドスキルを積極的に上げている。バイクショップオーナーという職業柄、あらゆるアドベンチャーバイクを乗り換えており、特にオフロード性能に造詣が深い。
写真/森下光紹
勝てるアドベンチャーマシン
![画像1: 勝てるアドベンチャーマシン](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2019/04/24/90a83ce42d50194142a000061574bf6c3ba6dad1.jpg)
KTMのラインナップとしては、これまで690の上は1090、1290の2車種が存在し、その中間は空席となっていた。690はレーサーに近い仕様でトレール性能は決して高くなく、1290は排気量・サイズともに大きすぎてオフロードを走るには多くのライダーにとって非現実的だった。KTMの場合、オフロード性能を追求しているだけに、それをしっかり味わいたいというライダーも多かった。そこで多くのオフ好きライダーは1090をチョイスしていたわけだが、790アドベンチャーは、さらにライトな仕上がりだと思ってもらえば、そう間違いではないだろう。エンジン脇まで下に伸びるタンク、マスの集中も相まって、取り回しは800ccとは思えない軽さ。これなら、日常での使い勝手もいい。
![画像2: 勝てるアドベンチャーマシン](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2019/04/24/e1a39070f500d155ace7c66d27f443db11e7d18b.jpg)
「多くのアドベンチャーバイクがツーリングでの快適性を求めて作られているのに対し、KTMは走る喜びを追求しているマシンが多い。790アドベンチャーはオフロード性能を突き詰めて開発したとされていますが、790アドベンチャーRはさらにその点で突き抜けています。これは"勝つためのアドベンチャーマシン"ですね。世界のラリーシーンが450ccで統一されている現在、790ccで勝つも何もないのですが、もし競技があれば、勝てるマシンという意味です」と様々なアドベンチャーバイクを乗り継いでいる和泉は言う。