渡辺学は、今シーズンに対しての意気込みが例年を遙かに凌いでいた。ほぼ年間の全戦を手中に納めながらも、勝利に対してのモチベーションを、高めてきていた近年の姿勢は、そもそも賞賛に値すべきものだけど、そこからさらに踏み込んだ意識があった。

マシンはあえてクロスカントリー向けをハズして、モトクロッサーのYZ450F。現代における、ヤマハの旗艦は決して生やさしいバイクではないが、これを乗りこなせなければ自分はうまくなれないと考えたようだった。昨年のISDEで肌で感じた、世界との距離を少しでも縮めたいという思いもあったろう。チームジャパン内で、ゴールドを期待されながらも届かなかったことに、憤りも感じたかもしれない。ともかく、渡辺学の2020年は例年に増して気合いに満ちあふれている。

画像1: JNCC Rd.1 なぜ誰も鈴木健二を倒せなかったのか

たとえば、このバーパッドに仕込まれた液晶をみてもらいたい。これは、FIならではのガソリン使用量を計測する機能を使って、どれだけガソリンを使ったか正確に計ろうというものだ。給油回数、あるいはタイミングを自由自在に操ることができれば、ライバルに対して大きなアドバンテージを持つことが出来る。

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