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AMAプロモトクロス第8戦は、コロラドのサンダーバレー。空回り感の強かったシーズン序盤から、少しずつ安定感を得て、この後半戦はシングルフィニッシュも確実になってきた下田丈、このサンダーバレーでは「ボックススコア」つまり総合順位の最高位を更新することができた。

後半に会得した新テクニック「片足スタート」の威力

前戦では、トレーナーの指示でアウト側スタートをチョイス。これが悪影響にまわってしまったこともあって、この1週間のあいだに下田はトレーナーを再度変更。プロデビュー前と同じ、カーベラ・ヤニングに戻したという。ヤニングは、自身のSNSでも下田(My Sushiと呼んで、子供の頃からトレーナーを任されてきた)のカムバックを喜んでいるようだ。

下田は言う。「スーパークロスデビュー時に発表されたジェフ・ワードの大抜擢は、チームオーダーでした。僕自身はヤニングと良好な関係を保っています。やっぱりヤニングについてもらうのは、安心感があります。これってはっきり言える利点はないですが、全体的に的確なアドバイスもくれるし、幼い頃からを知っているので精神的にも安心できます。

画像: ロレッタリン時代の下田と、ヤニング。ムスキャンを育てた名コーチ

ロレッタリン時代の下田と、ヤニング。ムスキャンを育てた名コーチ

ヤニングはこの1年に対して『乗ってる時に100%プッシュできているけど、ちょっとミスが多くなってる事、乗り方が少し荒くなってる』と言ってました。今後はそこを修正していこうということです。乗り方のばらつきに関しても、例えば足が離れていたり、ブレーキ使いすぎてたりと丁寧さがなくなってたという事ですね」と。イナガキは、ミスター・ヤニングの指導を、2年にわたって数回取材しているのだが、たしかに細かなライディングの不正確さを、少しずつ場合に応じて地道に修正していく練習ばかりだった。それが、今の下田をつくってきたことは、明らかだ。

画像: 後半に会得した新テクニック「片足スタート」の威力

ちなみに、今回から懸念だったスタートにも改良を加えたそうで、片足スタートを実践しているとのこと。モトクロスのスタートは、正確にまっすぐバイクをたてなくては左右に振れてしまうから、両足を足台に載せるのがスタンダードな手法である。だが「アメリカでも、片足スタートをする人は少ないです。左足をフットレストに乗せて、右足を地面につけておくことでシフトチェンジがしやすいのと、フットレストを後ろにプッシュしながらスタートできるのが利点です。僕にとっては、かなり調子がいいですね」と下田は語る。

最も難しいコースだと感じたサンダーバレー

画像1: 最も難しいコースだと感じたサンダーバレー

ヒート1のスタートは、可も無く不可もなし。8番手でオープニングラップをまわり、いつもよりいいポジションでの追い上げレースだった。問題は、前にいるメンバーで、強豪もほとんどスタートを失敗していない手堅いレースになったこともあり、順位アップには手間取った感がある。「サンダーバレーはとてもハイスピードで、粘土質でグリップ良く、立派な轍・ギャップもできて個人的に一番むずかしいコースだと思いました。スピードが出るだけでなく、轍が長くて、大きな緩いコーナーでもずっと轍のなかにいるんです」と下田。だが、その攻略は早く、序盤にはジェレミー・マーティンにしかけるような大胆な展開もみせた。中盤、ミッチェル・ハリソンを捕まえてパス、7位でのフィニッシュである。

画像2: 最も難しいコースだと感じたサンダーバレー

続くヒート2は、11番手の立ち上がりから9位まで浮上してチェッカー。結果、7/9でこれまでの総合8位から、初の総合7位を奪取。安定感を一歩ずつ成長させているような状況である。現在、ランキングは11位で10位のブランドン・ハートラフトとは7ポイント差。コース上でも宿敵となることが多いハートラフトを、残る最終戦でうわまわり、目標でもあった10位以内のランキングを残せるか否か。ルーキー&2年目組では、規格外のジェット・ローレンスが6位にランクイン。下田は、2番目に好成績を残していて、申し分ないキャリアの立ち上がりだと言えるだろう。

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