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この終盤戦、FOXⅡとハングタウンはOff1.jpにて現地取材を敢行中。アメリカ現地時間、昨日おわったばかりのFOXレースウェイⅡは、下田をフォローし続けている編集部でも、初めて見るような迫真の追い上げだった。のちに、下田の歴史を語る日が来るならば、もしかするとターニングポイントはこのFOXⅡだったのかもしれない。

画像: この大会、下田の着用するジャージは、1999年のリッキー・カーマイケルをオマージュしたレプリカ。だが、当時の360とはことなり、ハイテク素材で縫製された特別なウエア。ちなみに、下田は腰回りとヒザ回りのサイズをアレンジしている。プロサーキットのライダーは、みなFOXの「オーダーウエア」なのだそうだ

この大会、下田の着用するジャージは、1999年のリッキー・カーマイケルをオマージュしたレプリカ。だが、当時の360とはことなり、ハイテク素材で縫製された特別なウエア。ちなみに、下田は腰回りとヒザ回りのサイズをアレンジしている。プロサーキットのライダーは、みなFOXの「オーダーウエア」なのだそうだ

38度の酷暑に翻弄された、トップ陣

AMAプロモトクロスは、春から秋口にかけて全米をまわるシリーズらしく、酷暑のレースも珍しくない。だが、40度付近まで気温が上昇した今回は、間違いなくタフなレースの一つである。下田も「僕が経験した中でも、タフだったと思います。そもそもパラ(FOXレースウェイ)は、ストレートが少ないから、休みどころも少ないんです。ギャップもできやすいし。この辺は、この2日くらい急に暑くなったんですよ。ついこないだまで過ごしやすかったんだけど」とのこと。

画像1: 38度の酷暑に翻弄された、トップ陣
画像2: 38度の酷暑に翻弄された、トップ陣

予選の結果には、下田も上機嫌だった。ジャスティン・クーパーをトップに、ジェット・ローレンス、下田と続くオーダーで、タイム差も1秒なかった。ただし、その下田のうしろ6番手までが接近戦。荒れるレースを予感させるものだった。

MOTO1、3番手で選んだスタートグリッドは、センターから少しアウト寄り。「スタートを出た後に、荒れていないグリッドを選ぶようにしています。あとは、コーナーが緩ければアウト側、きつければイン側が僕のセオリー」と。隣に突っかかるようなライダーも見当たらず、うまくことが運んでいく。ホールショットは、マイケル・モシマン。その背後にジェットがつけるが、モシマンのペースが速く、ジェットも追いつきあぐねたという希有な展開。

画像3: 38度の酷暑に翻弄された、トップ陣

下田はスタートも決して悪くなく6番手あたりの立ち上がりだったのだが、そのあとがうまくなかった。「体力温存を意識しすぎました。序盤、前のライダーをパスするタイミングを失ってしまったんですよね。これは、レース後チームからも言われました。『チャンスをみてすぐに抜け』と」。中盤、モシマンがミスで後退、下田の後ろに下がるが、下田はモシマンにパスされてしまうシーンも。「速いライダーですよ、モシマンは」と下田。だが、後半はペースを取り戻し、下田は4番手でフィニッシュ。「ハンプシャーは見えていたけど、捉えられなかったですね…」と。フィニッシュジャンプでは悔しそうな表情を浮かべた。

画像4: 38度の酷暑に翻弄された、トップ陣

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