GASGASもKTMやハスクバーナと同様に、モトクロッサーを先行開発し、そのノウハウをエンデューロマシンに反映させる。先にお伝えしている通り、KTMからは2023年のフルモデルチェンジを予想させる、2022年式SX-Fファクトリーエディションが発表されている。さらに一部の海外メディアではハスクバーナの2ストロークモデルTC125のスパイショットが出回っており、新しいFIシステムやエンジン、リアサスなどが話題を呼んでいる。
対してGASGASは、2023年モデルのモトクロッサーについてグラフィックの変更のみに留められていて、AMAスーパークロスでもファクトリーチームであるJ・バーシアやM・モシマンが乗るマシンはモデルチェンジを経ていない状況だ。
GASGASの2023モデルECシリーズは、お値段据え置きと予想
ご覧の通り、モトクロッサーに遅れること約1ヶ月で発表されたエンデューロマシンもグラフィック変更に止まっている。MCとの違いは、シュラウドの下部に白を残しているくらいだ。2022モデルに比べると、大幅に赤の面積が拡大している。
こちらは4ストロークだが、逆サイドから見ると、こんな感じ。
イメージカットにはハンドガードやチャンバーガード、さらにはスタックベルトまで装備した2ストロークマシンの写真も。背景は完全にハードエンデューロをイメージさせる。
こちらはGASGASファクトリーからFIMハードエンデューロ世界選手権に出場、開幕戦となるデザートレースMINUS400にて8位の成績を収めたM・ウォークナーとEC300。もちろん、エルズベルグロデオにもエントリーしている。
KTM・ハスクバーナとGASGASはベースを同じくするが、今後はモデルチェンジイヤーが異っていくことが予想される。つまり元来ならばKTMやハスクバーナがモデルチェンジした後は、旧モデルを新車で購入することは困難になっていたが、今後はGASGASがその受け皿の役を担うことになりそうだ(もっとも全く同じモデルというわけではないが…)。その場合、現在日本でも顕著になっている価格差はより魅力的なものになる可能性が高いと言えるだろう。
なお、2022年モデルで比較するとKTM 250EXC TPI:125万円、HUSQVARNA TE250i:128万円、GASGAS EC250:116.8万円という状況になっている。