「スタートで、前に出ることができない…」GOSHI Racingはたびたびミーティングを重ねていた。第2戦、関東大会で見せた表彰台を再びこの手に掴むためには…。
「スピードは、不足していないと思っています。現に、どの大会でも出遅れてから挽回が効くし、タイムもいい。ですが、スタートに出れなければ、モトクロスでの上位入賞は厳しい」とメカの縄田氏、そしてライダーの石浦諒も言う。
マシントラブルに引き続き…
![画像1: マシントラブルに引き続き…](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2019/07/24/6eb0a12571fc4374af579430930699efdb4b21fc_xlarge.jpg)
土曜日の予選、石浦は困惑していた。スタートも順調に出て、オープニングラップもいい位置につけていたのに、万全に仕上げていたハズのバイクがうまく走らない。そのフィーリングがあわずに、石浦は転倒。追い上げるも9位でフィニッシュとなる。
「原因は、ECU(Electronic Control Unit。燃調や、点火時期などのセッティング情報がインプットされている、いわばオートバイの頭脳)でした。アフターマーケットのパーツを使っているのですが、故障していたようです。土曜の予選が終わったら、原因を突き止めてECUを交換。まったく同じモノだと思っていたのですが…」
![画像2: マシントラブルに引き続き…](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2019/07/24/8038058d6031d6af1a59e6a3b4614dacb60498e9_xlarge.jpg)
不運は重なる。
GOSHI Racingで使っていたECUは、新しいバージョンでは点火・燃調マップがアップデートされており、それに気づくことはできなかった。点火時期が少し違ったのだった。「まったく準備をしていなかった事態がおきてしまったので、ライダーでカバーする他ありませんでした」と石浦は言う。
具体的には、低速にかなりパンチが出ている仕様になっていた。これまで、スタンダードよりも低中速をいかに補えるか、に集中したテストをしてきて減速比を含めて低中速よりにセッティングを進めてきていた。それ故、低中速に、マシンが偏重しすぎたわけだ。皮肉な話である。
![画像3: マシントラブルに引き続き…](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2019/07/24/bcaecffffdb4d49ae47b7e4c54487c5780ff8a08_xlarge.jpg)
エキゾーストは、今回も同じ開発品を継続する。