レーサーとしての2ストエンデュランサーにバランサーが組み込まれるという話を聞き、あまりにストリートリーガルに迎合しているのではないか…そう思ったあなたは、大きな勘違いをしている。このRR2Tに仕込まれた新規のバランサーは、現エンデューロ界きってのベータのエース、スティーブ・ホルコムが昨シーズン先行投入していたというのだから。
Beta
RR2T 250/300 2020年モデル
これがベータの考えるレーシングバランサーだ
![画像1: これがベータの考えるレーシングバランサーだ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2019/08/05/3ee2531736c9b241ed02aa9960f436bfc9bc123e_xlarge.jpg)
基本的に、今回のフィレンツェ試乗はマルチタレントなライダーである和泉拓が全モデルをインプレしているが、どうしても僕稲垣も興味があったこのバランサー入りRR2Tを、軽く乗らせていただいた。どこからでもトルクを引き出せる扱いやすさ、かき消された振動…。バランサーの入った2ストロークは、ある意味理想的なエンジンだ。振動がなくなっただけで、恐怖感をぬぐえるのだから興味深い。
![画像: バランサーが追加された、ニュー250/300ユニット。基本設計は変更がない](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2019/08/05/35428a2da80294a6247b8db75c0d5936c4c25058_xlarge.jpg)
バランサーが追加された、ニュー250/300ユニット。基本設計は変更がない