ベータの開発陣いわく、250/300にバランサーを投入したわけは、トラクションの「させやすさ」を向上するためだと言う。「コーナーの出口や、スリッピーな路面で加速する時、振動がないほうがスムーズに開けていけることがわかった。ただ、振動をかき消してコンフォートにしたかったわけではないから、ある程度の振動を残している。これはレーシングバランサーだからな」と。言われてみれば、他社のバランサーと比べてみると振動はあるほうに思える。ロードバイクなどは、むしろトラクションを向上するために、振動を意識的に作るエンジン設計をしているほどだ。

ちなみに、2Tを長く乗ってきた和泉によれば「そもそも、これまでのモデルにもバランサーが入るスペースが用意されていましたよ」とのこと。Betaは、そこまで時間をかけてじっくり投入時期を決めていると言うことだろうか。

画像2: これがベータの考えるレーシングバランサーだ

「ベータは、18モデルで250/300が大きく変わりました。それまで扱いやすさ命って雰囲気だったのが、相当走るモデルになったんです。走るというか、暴力的な加速をしますね。開け始めはそこまでガツガツこなくて、トルクフルな特性を活かせるマイルドさがあるのですが、中速域からかなり太くなります。立ちが強いパワー特性です。クロストレーナーが出たことで、扱いやすさはクロストレーナーに振った形だと考えています。コンペモデルとしては正しい方向性だと感じます。相変わらず、粘りはするのですが、吹けてしまうのでグリップさせるには腕も必要です。

この20モデルでは、ボトム付近は相変わらずものすごくマイルドですね。バランサーの効果は大きいと感じました。若干ダルになってるようなムードもあり、回転落ちもゆるやかですね。イナーシャが増えている効果だと感じました」と和泉。

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