クラス分けなしの300台混走、渋滞を避けて前に出ろ!
スタート〜CP4
![画像1: クラス分けなしの300台混走、渋滞を避けて前に出ろ! スタート〜CP4](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2020/10/28/b002c719776fa5e70d57f78570de55a26f547cee_xlarge.jpg)
レースのスタート地点は採石場の最下層。この広場に300台が集結し、ゼッケン順にスタートを切った。
![画像2: クラス分けなしの300台混走、渋滞を避けて前に出ろ! スタート〜CP4](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2020/10/28/d22f86ddc23c118f87af5759abc88e012fb55bcd_xlarge.jpg)
簡単な移動路のあと、最初に立ちふさがるのが、このヒルクライム。一人で登る分にはさほどでもないが、大勢で一斉に登るとなると、思わぬトラブルが発生するのが、容易に想像できる。さらにこのレースにはクラス分けはなく、初めてハードエンデューロに出る初心者から本物のエルズベルグ・ロデオに出たこともあるトップライダーまでが混走なのだ。この移動路でいかに前に出て、セクションが渋滞する前にクリアするかが、完走するカギだった。
![画像1: Photo by 折口祐介](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2020/10/28/6849bc89ea9b6bf7d6a7d7f20336f789ea027563_xlarge.jpg)
Photo by 折口祐介
まず、スタートでホールショットを決めたのは、水上泰佑。水上はエントリー枠を譲ってもらっての参加だったが、たまたまもらった枠がゼッケン5。見事1列目スタートをゲットしたのだった。
![画像3: クラス分けなしの300台混走、渋滞を避けて前に出ろ! スタート〜CP4](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2020/10/27/1fc22d9a734746a0a5c3e46ecc8ff39d601387b9_xlarge.jpg)
最初のヒルクライムをトップで登頂する水上。昨年のレースでトレードマークとなっていたガイコツウエアは久々のお目見え。どうやらこのウエアの方がシートとの相性がよく、体が遅れないとのこと。
![画像4: クラス分けなしの300台混走、渋滞を避けて前に出ろ! スタート〜CP4](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2020/10/28/31cad60fdd18f2432fe50072a9440d3d1f061522_xlarge.jpg)
ちなみにレース開始から10分も経つとこんな状況に。
今回、ゴールまでに10個のチェックポイントが設けられ、そこを通過する時にゼッケンに内蔵されたICチップを携帯アプリで読み込む、まったく新しい集計方法が採用された。そして、なんとこのシステムを開発したインフラジスティックス・ジャパン株式会社の代表も、ハードエンデューロライダーなのだ。
![画像2: Photo by 折口祐介](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2020/10/28/8a8cdc8dc9095033f66de3a6ee1ffe6bdfe15b50_xlarge.jpg)
Photo by 折口祐介
CP1からCP4までは観客によるヘルプありの設定。その中でもCP1のビッグロックダンスと、CP3のムーンサルトは多くのライダーによる渋滞が発生し、難関だったようだ。「ようだ」と書いたのには理由がある。そう。僕はトップライダーを追うためにスタートのヒルクライムを撮影したあと、CP1〜CP4を飛ばして、CP5にワープしていたため、生でこの状況を見ることが出来ていないのだ。写真は全日本トライアルを追うカメラマン、折口氏にご協力いただいた。
水上、ZERO、森、アヤト。海外レース経験豊富な猛者がバチバチ
CP5 シコクベルグロック〜CP6 砕石の墓
![画像1: 水上、ZERO、森、アヤト。海外レース経験豊富な猛者がバチバチ CP5 シコクベルグロック〜CP6 砕石の墓](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2020/10/28/9a8e22fbacf5236770bd767d587346851f3f9cc5_xlarge.jpg)
僕が先回りしていたCP5のシコクベルグロックに最初にたどり着いたのは、やはり水上。あとで聞いてみると、細かいミスはあったものの、誰にも抜かれることなくここまで到達したらしい。
![画像2: 水上、ZERO、森、アヤト。海外レース経験豊富な猛者がバチバチ CP5 シコクベルグロック〜CP6 砕石の墓](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2020/10/28/d0fa4311db792b2571384f58eda0128598ba2e98_xlarge.jpg)
ところが水上がCP6に到達する前に、後続がCP5にたどり着いた。一瞬「KX!?」と思ったが、これは緑の外装をつけたKTM、CGC大町にも出場していたウワサの覆面ライダー、ZEROだ。さらにその後ろには日本人初のルーフ・オブ・アフリカ完走者、森耕輔。そして、Sea To Skyや台湾の亀山ハードエンデューロでも実績を持つ山本礼人。ここまで全員が海外ハードエンデューロの経験者というのは、出来すぎた話である(ZEROの素顔についてはここでは明言は避けるが、ご想像願いたい)。
![画像3: 水上、ZERO、森、アヤト。海外レース経験豊富な猛者がバチバチ CP5 シコクベルグロック〜CP6 砕石の墓](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2020/10/28/1b2dde0190f3152564bae8b8b2e0518aa576d763_xlarge.jpg)
水上はなんとかトップでCP6に到達。しかし腕上がりと疲労から冷静さを取り戻すために深呼吸と水分補給を行った。
![画像4: 水上、ZERO、森、アヤト。海外レース経験豊富な猛者がバチバチ CP5 シコクベルグロック〜CP6 砕石の墓](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2020/10/28/363d975d498eb20e9e8fa069b0c5feb26aeac702_xlarge.jpg)
ちなみにここもレース後半はこんな状況に。中堅ライダーでは、ここでレースを終えたライダーが多かったようだ。