マディ走行は「急」に注意
![画像1: マディ走行は「急」に注意](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2021/09/08/997271321331466ad6d81d51a253e583ae983080_xlarge.jpg)
2回目のレッスンは前日の夜から雨が降り始め、レッスン中もずっと霧雨が降っていました。気温も21度と、1回目のレッスンより10度以上低く、半袖では肌寒いくらい。路面状況を心配しながら向かいましたが、レッスン会場のNPK(ナショナルパーク川越)のオーバルコースは水捌けが良かったため、大きなぬかるみや水溜まりはない状態でレッスンをスタートすることができました。
![画像2: マディ走行は「急」に注意](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2021/09/08/8e012e84420036059a4ed3c1bcf07425acd494f1_xlarge.jpg)
それでも当然路面は濡れており、所々土が柔らかくなっているところもありました。そのため、小方選手と相談した結果、2回目の今回は「坂のスタンディングフォーム」という当初予定していたテーマに加え、「初心者のマディの走り方」も教えていただくことになりました。
路面がマディの状態の時の走行は、当たり前ですがドライの時と全く同じにはできません。
![画像3: マディ走行は「急」に注意](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2021/09/08/c94738ead657d4b914c600d0b95fd1af267c653c_xlarge.jpg)
まず走行前にタイヤの空気圧を下げておくことがポイント。小方選手のレッスンではドライコンディション時は0.9kgfに設定しているらしいのですが、0.8kgfまで下げることにしました。タイヤの空気圧を抜くことでタイヤがより地面に押し付けられるようになり、グリップが増すとのこと。
数値はライダーの体重、マシン、タイヤの種類、コースの土質によって変わりますので、あくまで参考数値。空気圧の抜き過ぎはパンクのリスクが増えるらしいので慎重に!
![画像4: マディ走行は「急」に注意](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2021/09/08/ef38dfe8a0bc2f10cb4f39608f4d4c5ea4d3cba9_xlarge.jpg)
そしてシリコンスプレーを吹き付けておくことで泥の付着を軽微にして、マシンが重くなりにくいとのこと。さらに付いてしまった泥も落ちやすくしてくれるため、走行後の洗車も楽になります。
また、走る際の注意点として小方選手が挙げていたのは、『急』がつく動作に注意すること。
![画像5: マディ走行は「急」に注意](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2021/09/08/01d9a5f1c99d7467832094771a0fcb01ad35a75f_xlarge.jpg)
「マディコンディションでの注意点ですが、急加速、急ブレーキなどの急な動作をするとタイヤが滑ってしまいます。アクセルはゆっくり開ける、ブレーキはゆっくりかけるなど、いつもよりも繊細な操作を心がけましょう。
ドライの路面ではタイヤのグリップが良いのでアクセルワークが多少ラフでも大丈夫ですが、雨の場合はそれが悪さをしてくるので、より丁寧な操作が必要になります。なので雨の時に練習をした後に晴れている中で乗ると、自然とアクセルがうまく使えるようになっていたりもします。
また、ライン取りも変わります。晴れている時よりバンク角が深くならないように、普段よりR(旋回半径)を大きく取り、バイクをあまり寝かさずに済むライン取りを意識しましょう。
初めてマディコンディションを走る時は慎重になってターンが外側に孕んでしまうと思います。タイトなコーナーでは余計そうなってしまうと思いますが、練習を重ねてそれをドライと同じラインで曲がれるようになると、晴れて路面がグリップした時に、より上手く曲がれるようになるんです。路面がマディの時は滑らないところを自然と探して走るようになるので、ライン取りを考える力もつきますね」と小方選手。
実は私はマディで走るのは初めて。しかし、小方選手曰く、マディはマディで良い練習になるし、この練習は路面がドライになった時にも生きてくるとのことでした。