全日本エンデューロ選手権で4度チャンピオンを獲得、日本人唯一のISDEゴールドメダリストである釘村忠選手が、初級〜中級エンデューロライダーに向けてライディングテクニックを教えてくれるシリーズ!
ギャップで飛んで失速を回避
このサスペンションを生かしたジャンプのテクニックが身につくと、様々なシーンで応用が効くんです。例えば、全開で走りたいストレートにギャップができてしまうと、そこでマシンが跳ねて失速してしまうことがあります。このような時に、どうせ跳ねられるなら、思い切って飛んでしまえばいいじゃない、という発想ができます。
![画像1: ギャップで飛んで失速を回避](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2022/04/20/8175bd24451452dc659ab9334e36e927e0650745_xlarge.jpg)
ストレートを走行中。通常ですと、もう少し前傾で加速するところですが、この先にギャップがあるため、あらかじめ少しアクセルを緩め、膝を曲げてジャンプの姿勢をとっています。
![画像2: ギャップで飛んで失速を回避](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2022/04/20/5a57bd5bc2689874168b1ff5b79e67d892287771_xlarge.jpg)
フロントタイヤがギャップに進入したあたりで、しっかりと加速し、腰を浮かし始めています。
![画像3: ギャップで飛んで失速を回避](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2022/04/20/776d871757a1809bbf0eac06e088c99b59a2f615_xlarge.jpg)
そしてこのようにギャップにリアタイヤを当てるようなイメージで膝を伸ばしてリアサスを縮め、その反動を使ってジャンプ。子供用のおもちゃのホッピングをやるときのイメージです。
![画像4: ギャップで飛んで失速を回避](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2022/04/20/74477f7c500011e183f88f4db26cffc2002409b3_xlarge.jpg)
その先にある細かなギャップも同時にクリアしてしまうことができます! さらにヒルクライムの途中にあるギャップなどでも同じ理論でジャンプして難所をカットすることもできますね。
サスペンションを使ったジャンプのコツを動画で見る
釘村忠 ライディングテクニックVol.8 「ジャンプが怖い人のための、安全なジャンプの基本」
youtu.beいかがでしたでしょうか?
ジャンプの傾斜や斜面の長さ、飛びたい距離によってアクセル開度を調整して合わせていくことができます。これを習得すればモトクロスコースだけでなく、ヒルクライムの途中にあるギャップなどにもジャンプを取り入れることができ、走破力向上にも役立ちますよ。
この記事はIRCタイヤ、井上ゴム工業株式会社様の協力をいただき、制作しています。